取締役専務 松尾敦史さん
(※役職は取材当時のものです。)
沼田町で唯一の住宅設備会社として、町の方が頼りにする有限会社 松
尾住設。そこで取締役専務を務める松尾敦史さんにお話を聞きました。
松尾さんは沼田町出身で、松尾住設を設立したお父様に連れられて小
学生の頃から現場でお手伝いをしていたそう。
そこで自然と建設業に興味を持ち、専門的に学ぶために旭川の高校に
通い、さらに知識を深めるため札幌の大学に進学。
その後は札幌の建設会社に就職し、28歳の時にUターンで松尾住設に
就職しました。
「30歳になる前には沼田町に戻ってこようと漠然と考えていました。こ
の町の祭りやイベント、そして町自体を終わらせたくない!みたいな使
命感が何となくありましたね。札幌から帰ってくると町の中にネオンも
なくて、人も少なく寂しく感じたのですが、それも束の間、すぐに町の集
まりやイベントに駆り出されて…(笑)忙しく賑やかな毎日が始まりまし
た」と松尾さん。
帰ってきてから沼田町のまちづくり団体「ゆきものがかり」に所属し、地
域のイベントの企画運営に参加。さらに商工会の青年部代表も務めて
いたそう。
「趣味はないんですが、昔から生徒会をやったり、こういう役回りが多い
んですよね。沼田町といえば夜高あんどん祭りで有名ですが、その他に
も楽しいイベントや企画があります。例えば、町にたくさんある雪を使っ
て夏にスノーボード大会を開催したり、桜の木を雪で低温保存して、夏
のオリンピックの会場で咲かせるチャレンジなんかも進行中です。それ
から2012年には沼田町の地域おこし団体がテーマになった【ユキモノ
ガタリ】という映画にみんなで出演しましたよ。沖縄国際映画祭でも上
映されたので、その時は沼田町の雪を持って沖縄に行きました」と、雪の
町沼田町ならではの、何とも豪快なエピソードを話してくれました。