INTRODUCTION企業紹介

COMPANY PROFILE

株式会社 正和

株式会社 正和

ミクロン単位の精度を求めて
社会のニーズに応える金属加工

金属加工はコンピューターから!?

沼田町の市街地から車で5分ほどのところに、株式会社正和北海道工場があります。
80年以上の歴史を誇る同社は、栃木県の本社工場のほか、神戸、タイ、そしてここ北海道工場と4拠点で金属機械加工業を営む老舗企業です。今回は工場をご案内いただきながら、お話しをうかがいました。金属機械加工と聞いて、重油の匂いの中、火花や鉄粉の散る作業を想像していましたが、まずはキレイな工場内に驚きます。
「この工場では主に『旋盤』、『フライス』、『マシニング』の3つの部門にわかれて作業をしています」と案内してくれたのは工場長の深澤良さん。耳慣れない言葉が続く私たちにわかりやすく工場の機械について説明してくれます。
「円筒または円盤状の物を回転させて加工するのが『旋盤』です。円の外側を削ったり、中を削ったりといった加工をします。次に、金属の面加工を施す『フライス』では、面を平らにしたり、穴を開けたりする加工をしていて、ミクロン単位の精密な距離感で仕上げています。そして最後の『マシニング』は、ナットやボルトなどの溝を掘る加工や、複雑な形を加工することもあります。これらの機械は全てコンピューター制御のため、機械はもちろん、コンピューターに興味のある人なら面白いと思いますよ!」
全てコンピューター制御とは!どうりで作業されている皆さんの手先がキレイなわけですね。もちろん1つ1つ手作業する製品もあるそうですが、それはごく一部の仕上げのみ。
また、工場内には危険を伴うような機械もありますが、そこは安全性を重視した配置やマニュアルを作っているため、安心して働ける工夫がなされているなぁと感じました。

  • 例えば、こんな感じの金属加工製品をつくっています。
  • 高い技術力と厳格な基準に則ったモノづくりをしています。

「ここで働き続けたい」そう思えたのは「人」が決め手

工場スタッフ 小川 颯斗さん

ここでマシニングの機械を操作する入社1年目の小川颯斗さんにお話しを聞いてみました。
滝川市の出身で、関東の大学に進学したものの卒業目前に地元へ帰って来たと話す小川さんは、派遣社員として入社し、半年の勤務を経て正社員へ。きっかけは工場長がぜひ正社員になって欲しいと声をかけたことだったそう。
その当時のことをうかがうと「よっしゃー!やるっきゃない!って思いましたね。実は面接が苦手だったので、面接なしで正社員になれるなんてラッキーでした(笑)」
この回答に隣で聞いていた工場長は「そうだったの?」と驚きます。そして小川さんはこう続けます。
「半年間働いてみて、わからないことを誰に聞いてもやさしく教えてくれて、職場の先輩や上司がこんなに親切な会社なら、これからもずっと仕事したい!そう思ったのが一番の決め手です。これは派遣社員として中に入ったからこそ実感できたことですね」
派遣社員として働いている時、正社員との雇用格差は感じなかったのでしょうか。
「全くないですね。入社したての僕にも少しずつ仕事を任せてもらえて、プログラムの組み方も教えてくれて、期待してもらえるから頑張ろうって思えました。それに周りの先輩方も男女や年齢に関係なく仲がいい!ここは働きやすい!って素直に思いました」
これを聞いた工場長は満面の笑みを浮かべます。
工場長は日頃から、職歴や雇用形態にかかわらず、全ての人に平等でありたい、人を大切にする企業でありたいという想いをモットーにしていたので、その想いが働く現場に届いているのが何より嬉しいと教えてくれました。

  • 入社1年目の小川 颯斗さん
  • 「とってもみんな優しいんです」と小川さん。

100%応えられる自分になりたい

ところで小川さんは、金属加工やコンピューターについて経験があったのでしょうか。
「大学時代は経済学部でしたが、それも勉強が嫌いで...(笑)。北海道が好きで地元に帰ったものの、野菜工場で働いた経験くらいしかないですね」
勉強嫌いと謙遜している小川さんですが、工場でのプログラミングはすぐに覚える優等生だとか。
「もともとパソコンが好きだったので、派遣会社から食品加工と金属加工を紹介された時、金属加工のほうが機械とかいじれて面白そうだなって思いここにしました」と、未経験からの挑戦だったそう。
「実際働いてみると体力的に大変な作業もなく、簡単なマシニングは2~3日で覚えられたし、3~4カ月後には自分でプログラムを書けるようになりました。機械相手の仕事と思われるかもしれませんが、機械にもクセがあるんですよ。それがわかると楽しくなりますね」
そう微笑みながら仕事の楽しさについても教えてくれました。
ちなみに勤務時間はどうでしょうか?
「残業は月20~40時間と忙しさによりバラつきがあります。休日は日曜休みのほか、土曜日と水曜日が隔週休みのシフト制です。思っていた以上に休みがあるので、友だちと趣味欲しいよね?と話し、最近釣りをはじめました!」
時間があって趣味を増やしたくなるなんて、働きやすい環境だからこそできる贅沢ですね。
最後にこれからの目標や夢について尋ねると「まだ入社1年目で日々教えてもらうことばかりなので、今は同じミスを2度しないことを目標にしています。ゆくゆくは僕が先輩になる時が来ると思うので、その時は入社当時に僕がしてもらったように後輩に教えてあげたいなって思っています。先輩として頼りにされたいし、頼りにされたら100%応えたいし、応えられる自分になりたい!それが今の夢です!」と、語ってくれました。後輩は先輩の背中を見て育つ。人を大切にしたい工場長の想いと技術がきちんと受け継がれている、理想のものづくり現場なんだな、ということが自然と伝わってきました。

  • 多くの技術や経験を、本人の成長スピードに合わせて教えてくれます。
  • チームワークも大切にしている職場です。

働きやすさは、みんなの協力あってこそ。仲間を大切にするチームワークが魅力です。

工場長 深澤 良さん

最後に工場長の深澤さんにここでの働き方についてうかがいました。
「現在正社員のほか、アルバイト、派遣社員と、男性16名、女性2名が勤務しています。以前は一部署一担当でしたが、現在は多能工化をすすめているため、全ての人が全ての作業ができ、誰かが休んでも大丈夫な状態にしています。そうすることで、土曜日と水曜日は半分出社半分休暇のシフトを組むことができ、週休2日にできたほか、有給もみんなで相談しあって取得できています」
こうした有給取得が実現したのも多能工化が大きなきっかけだったそう。
「どこもそうでしょうが、この仕事でもチームワークとコミュニケーションが大切です。自分の作業が次の人の工程とどう関わるか考えながら仕事していくことが必要で、それが作業効率に繋がります。金属加工では、5年前の製品も、3年前の製品も、今日作った製品も、同じ規格のものは同じ品質のものを提供することが使命であり、それをお届けすることが楽しさや、喜びになります。経験や資格がなくても『やってみたい』という気持ちがあれば大丈夫。仲間と共にものづくりはじめましょう!」
例えば、「車をつくっています!」「家電をつくっています!」といった感じに、〇〇をつくっています...とは正和さんでは言えず、数多くの製品たちを支える「部品」をつくっている企業。
業界に偏りが少ないからこそ、安定した企業経営ができるとも言えますが、代表する製品を伝えづらい上に「工場で働く」という「外からの見えなさ」も相まって、よくわからないから働き先として考えない...となっていた方も今までは多かったかもしれません。それはとてももったいないと感じました。
ここには多くの笑顔と成長できる環境がありました。地道に、堅実に、誠実に、という言葉がよく似合う会社だからこそ、安心して長く働き続けるということにも相性がいい気がします。興味のある方は、ぜひ工場見学も申し出てみてください。きっとイメージがかわりますよ。

  • 工場長 深澤 良さん。バイクがご趣味のひとつだそうです。
  • 働く人のこと、働きやすさを最優先に考えていることがヒシヒシと伝わりました。

PHOTO GRAFFITI

  • 工場内は空気も含めて本当にクリーン。
  • これが製品のもととなる材料の一部。
  • いろんなお仕事を習得していくことができます。
  • 均一の製品がずらりとできた瞬間は感動的です。
  • 最新の工作機械にも触れられます。
  • 仕事中はみなさん本当に真剣な眼差し。格好いいです。

この企業の求人情報

企業情報

株式会社 正和

住所
【本社】
〒328-0042
栃木県栃木市沼和田町12番15号

【北海道工場】
〒078-2223
北海道雨竜郡沼田町字北竜992-45
電話
0164-36-2001
事業内容
精密機械部品の製造・自動機用部品・金属用部品の製造
治具工具製造・各種材質プレートの製造
URL
http://www.showa-gr.com
代表者
代表取締役 社長 平野和正
創業
昭和13年3月

株式会社 正和