製造スタッフ 大西拓充さん
素焼き土管と聞いてピンとこない方も多いと思いますが、それもそのはず。水田の奥深くに埋められて「暗渠排水」という米づくりには欠かせない大役を担っているものの、その様子が人目に触れることはほとんどありません。
そんな農業に欠かせない素焼き土管を創業時から作り続けているのが、野幌煉瓦陶管株式会社沼田工場です。ここで働く入社2年目の大西拓充さんにお話しをうかがいました。
沼田町から15kmほどのところにある妹背牛町出身の大西さんは、製造業を中心に経験を重ね、この近郊で仕事を探していたところ同社の求人と出会い、ご縁あって入社。
「コツコツものづくりするのが好きだったので、自分に合っているなって感じました。工場勤務は同じ作業が続くと思う方もいるかもしれませんが、土相手の仕事は変化もあって、工夫も必要なので飽きることがないですね」
そう話す大西さんは現在成型作業をメインでおこなっているそう。
沼田町内で採取した土を1年寝かせ、細かく擦り潰したものを練って真空成型機で筒状に仕上げ、直管のほか、T字やL字管などの異形管も作っています。
「入社してすぐ先輩について教えてもらいましたが、そんなに難しくないですよ。キレイな作業ではないかもしれませんが、大変なところはみんなで補いあえるところがこの職場の魅力ですね」と笑顔で話す大西さん。
先輩方から受け継いだのは、技術だけではなく、助け合う体制をつくることも大きかったと教えてくれました。